交通事故、病院だけで改善が見られない場合のリハビリ方法
1. はじめに:なぜ「病院だけ」では改善しないことがあるのか
交通事故に遭ったあと、まず多くの方が病院に行き、レントゲン検査やCT・MRIを受けて「異常なし」と言われます。
けれど、その後…
- 首や肩の痛みが続く
- 頭痛やめまいが増えてきた
- 仕事に集中できなくなった
- 腕や背中がしびれてくる
- 眠れない、気持ちが落ち着かない
こうした症状が日ごとに強くなり、“このまま良くならないのかな…”と不安になられる方は非常に多いです。
まず伝えたいのは、あなたの痛みは「気のせい」ではありません。
そして、病院だけで改善しないケースがあるのは珍しいことではありません。
事故の衝撃は、身体の深い部分に“目に見えないダメージ”を残すため、病院では問題が見えなくても、痛みが存在することは医学的にも一般的なことです。
この記事では、
「なぜ病院だけでは改善しないのか」
「どうすれば改善していくのか」
を、できるだけやさしく、わかりやすく解説していきます。
2. 病院でできること、できないこと
まず、病院を否定するわけではありません。
むしろ、交通事故に遭ったら病院に行くことは必須です。
ただし、病院と整骨院では役割が違うため、病院だけでは改善しにくい症状があるのも事実です。
ここでは、できること・できないことを整理してみます。
2-1. 病院でできること
病院では以下のような“医学的な役割”を担います。
- レントゲン・CT・MRIなどの画像検査
- 骨折や脱臼の診断
- 湿布・痛み止め薬の処方
- 医師による診察
- 必要があれば他科(脳神経内科・整形外科など)への紹介
これらは事故後に絶対に必要なステップです。どんなに軽い事故でも、まずは身体の状態を把握しなければいけません。
2-2. 病院でできないこと
一方で、病院では次のような症状には対応しきれないことがあります。
- 筋肉の細かい損傷
- 関節の動きのわずかなズレ
- 神経の過敏・圧迫
- 自律神経の乱れ
- 姿勢や体の使い方の問題
これらの症状は、レントゲンには映りません。薬では対処できない部分でもあります。
だからこそ、病院では「異常なし」と言われても、痛みが残ったり、長引いたりするのです。
2-3. 「異常なし=問題なし」ではない理由
むちうちや事故後の後遺症は、“画像に映らない損傷”が非常に多いです。
例えば…
- 筋肉の微細な断裂
- 靭帯の伸び
- 筋膜の癒着
- 神経の過敏化(セントラルセンシタイゼーション)
- 姿勢の崩れ
- 自律神経のバランス不良
これらは高度な医療機器でも映らないことがあります。
シンカータイプの方に向けて言うと、医学的にも「Non-visible injury(非可視性損傷)」として知られている領域です。
だから、「異常なし」と言われても痛いのは“普通”。あなたの症状は、決して大げさでも気のせいでもありません。
3. 交通事故後に起こりやすい“隠れた後遺症”
病院で異常なしと言われても、事故後しばらくしてから症状が出てくることがあります。
ここでは患者さんがよく訴える「隠れ後遺症」を紹介します。
● 首の痛み・むちうち
事故後に最も多い症状です。炎症反応・筋緊張・姿勢バランスの崩れが主な原因です。
● 頭痛・めまい・吐き気
自律神経の乱れや首の筋肉の緊張が関係しています。
● 腕や手のしびれ
神経の過敏化や圧迫によって起こります。特にむちうちでは“遅れて出る”しびれが多いです。
● 背中・肩の張り
首から背中にかけて連動して硬くなるため、事故後は背中の張りも強くなりやすいです。
● 倦怠感・疲れやすさ
事故のストレス反応により、自律神経の働きが低下すると起こります。
症状が複数同時に出ることも多く、病院でのケア(薬や検査)だけでは追いつかないことがあります。
4. 病院だけでは改善しにくい3つの理由
ではなぜ、病院だけでは改善しにくい場合があるのでしょうか?その理由を“体の仕組み”から説明します。
● 4-1. レントゲンに映らない“筋肉・靭帯・神経”の損傷
むちうちは、骨には異常がなく、筋肉・筋膜・靭帯・神経といった“ミクロな組織”がダメージを受ける症状です。
これらは画像では確認できないため、病院のケアだけでは十分な改善が難しいことがあります。
● 4-2. 姿勢の崩れや体の使い方の問題は薬では改善しない
事故の衝撃で、体のバランスが崩れることがあります。
- 首だけが前に突き出る
- 片側の肩が下がる
- 背中が張る姿勢になる
薬だけでは、こうした姿勢バランスは整いません。そのため、症状が改善しにくくなるのです。
● 4-3. 自律神経の乱れは検査では伝わりにくい
事故は体のケガだけでなく、心のストレスも大きく関わります。
- 夜に痛みが強くなる
- 眠れない
- 息が浅く感じる
- 不安感が続く
- ふわふわしためまい
これは“自律神経の乱れ”による症状であり、病院の検査では見えにくい領域です。
5. 実際の患者さんケース
病院で「異常なし」と言われても、痛みや不調が続く方は本当にたくさんいます。
ここでは、実際の症例をもとに、“なぜ良くならなかったのか”をやさしく解説していきます。
(個人が特定されないよう内容は調整しています)
● ケース①:「異常なし」と言われたが、首が回らなくなった女性
40代女性。信号待ちの停車中に後ろから追突されました。
事故直後は少し首が張る程度で、病院でも「異常なし」。
しかし翌朝、「首が全く回らない」「寝返りが痛い」というほど強い症状が出現。
原因は、
- 筋肉の過緊張
- 炎症反応の遅れ
- 神経の過敏化
といった“画像では見えない損傷”でした。
整骨院で筋肉・神経へのアプローチを行うことで、約3週間で日常生活に支障ない程度まで改善。
● ケース②:頭痛が続き、仕事に復帰できなかった男性
30代会社員の男性。横からの追突事故。
事故当日の夜は異常なし。しかし2日後から急に頭痛・めまいが出始め、パソコン作業ができない状態に。
病院で脳の検査をしても異常なし。本人は「何が原因かわからない」と不安でいっぱいでした。
症状の正体は、むちうちによる自律神経の乱れ+首の筋緊張。
筋肉の硬さが頭痛につながり、自律神経も乱れる典型例です。
優しい徒手療法や姿勢改善を続けることで、1ヶ月後には仕事復帰できるまで回復しました。
● ケース③:病院だけで通院していたが改善しなかった主婦の方
小さなお子さんの育児中で、病院だけで通院していた30代女性。
湿布と痛み止めを飲んでいたものの、
- 首の張り
- 腕のしびれ
- 倦怠感が次第に悪化。
原因は、筋肉・神経・呼吸のバランスが崩れたままになっていたことでした。
整骨院でのリハビリを併用し、筋緊張を和らげる施術と自律神経を整える呼吸法を合わせることで、1ヶ月半で大幅に症状が改善しました。
これらのケースが示すように、交通事故の後遺症は「見えないところ」に原因があることが多いのです。
6. 病院と整骨院は“役割が違う”
交通事故後の対応では、病院と整骨院の役割を理解しておくと、症状改善が格段に早くなります。
● 病院の役割
- 骨の異常を調べる
- レントゲン・CT・MRIなどの検査
- 医師による診断
- 薬・湿布の処方
これは“事故直後に絶対必要な役割”です。
● 整骨院の役割
- 筋肉の緊張を緩める
- 神経症状(しびれ・違和感)の改善
- 自律神経の調整
- 姿勢バランスの回復
- 生活動作・体の使い方の改善
これは“体の機能を回復させるリハビリ部分”です。
● なぜ病院だけでは改善しないのか?
理由は明確で、病院と整骨院は『診断』と『回復』の役割が違うからです。
- 病院 → 何が起きているかを診断する
- 整骨院 → 起きている症状を改善する
どちらも必要ですが、片方だけだとケアが不十分になりやすいのです。
● 併用することで改善が早くなる
病院と整骨院を併用すると、役割分担が明確になり、効率が一気に上がります。
しかも、自賠責保険が適用されるため、併用しても窓口負担は0円です。
7. 交通事故後のリハビリで重要な4つのポイント
病院だけでは改善が難しかったり、症状が長引きがちな時に必要なのが“機能回復のリハビリ”です。
整骨院で行う交通事故リハビリの中でも大切なのは次の4つ。
● 7-1. 筋肉の緊張を緩め、血流を改善する
事故の衝撃で筋肉は防御反応を起こし、ギュッと硬くなります。
硬いまま放置すると炎症が長引き、痛みが続いてしまいます。
“やさしい刺激で緩める”ことで、痛みがスッと抜けていきます。
● 7-2. 神経症状(しびれ・違和感)へのアプローチ
むちうちでは、神経が過敏になりやすく、
- 手のしびれ
- 肘〜肩の違和感
- 背中の張り
が出やすくなります。
神経の通り道を広げたり、過敏を落ち着かせる施術が効果的です。
● 7-3. 自律神経のバランス調整
事故は体だけでなく、心にもストレスがかかります。
- 夜になると痛みが強くなる
- 呼吸が浅い
- めまい・不安
- 眠れない
こうした症状は、自律神経の乱れが大きく関係します。
呼吸のリズムを整え、筋緊張を落としていく施術が非常に有効です。
● 7-4. 関節の可動域・姿勢バランスを整える
事故後は姿勢が崩れやすく、骨盤や背骨のバランスも乱れます。
姿勢バランスを整えることで、“痛みを繰り返さない体”に近づきます。
これら4つの柱がそろうことで、病院だけでは改善しなかった症状も、回復に向かいやすくなります。
8. 病院+整骨院の併用が効果的な理由
交通事故の症状は、一つの要因だけで起こるものではありません。
筋肉、神経、炎症、姿勢、自律神経…いくつもの原因が重なりあって起こります。
だからこそ、複数の視点からケアする必要があります。
● 病院 × 整骨院の併用は“最強のケア”
- 病院
→ 医学的検査や薬で“安全性”と“診断”を担保 - 整骨院
→ 筋肉・神経・姿勢の“機能改善”を重視
この2つを同時に行うことで、回復スピードが飛躍的に上がります。
● 自賠責保険が使えるから負担ゼロ
病院と整骨院の併用は、どちらも自賠責保険で通院でき、窓口負担は0円。
患者さんに費用負担はありません。
● 併用は保険会社も認めている
実は、「病院だけ」「整骨院だけ」よりも、片方で改善しなかった場合に“併用”を推奨する保険会社も多いです。
症状が良くなることが最優先だからです。
9. 当院で行う交通事故専門リハビリ
病院だけでは改善しにくい症状がある一方で、整骨院では「筋肉・神経・姿勢・自律神経」にアプローチすることで、“体が本来の動きを取り戻す”サポートができます。
ここでは、当院での交通事故専門リハビリの流れを紹介します。
● 9-1. 初期カウンセリング(丁寧なヒアリング)
まず最初に行うのは、あなたの話を丁寧に聞くことです。
- どの方向から衝撃を受けたか
- 痛みがいつから強くなったか
- 日常生活で特に困っている動作は何か
- 痛み以外(頭痛・めまい・息苦しさなど)の症状
- 不安に思っていること
むちうちは“外から見えない傷”が多いため、あなたの気持ちに寄り添いながら、些細なことでも聞き逃しません。
「話をしっかり聞いてもらえるだけで安心できた」とおっしゃる方も多いです。
● 9-2. 検査・説明(不安を解消する時間)
次に、今の身体の状態を一緒に確認していきます。
- 首や肩の可動域
- 筋肉の硬さ
- 姿勢のバランス
- 神経症状の有無
- 自律神経の乱れにつながるポイント
結果は医療用語を使わずに、できるだけ分かりやすく説明します。
“自分の体がどうなっているのか”が分かると、不安が少しずつ和らぎ、前向きにケアを進められます。
● 9-3. オーダーメイド施術(症状に合わせたケア)
交通事故の症状は一人ひとり全く違うため、施術内容はあなたの状態に合わせて組み立てます。
- やさしい筋肉調整
- 神経の通りを良くする施術
- 自律神経バランスを整えるアプローチ
- 姿勢改善のための調整
- 呼吸を整えるワーク
不安なく受けてもらえるよう、身体に負担の少ない施術を大切にしています。
● 9-4. 生活指導・姿勢改善(日常の負担を軽減)
むちうちは“日常の体の使い方”が回復を左右します。
- 気をつけるべき動作
- 仕事中の姿勢
- 家事・育児で無理の出るポイント
- 呼吸のリズム
- 睡眠環境の整え方
患者さんの生活に合わせたアドバイスで、“良くなりやすい体の環境”を整えていきます。
● 9-5. 再発防止のフォロー
症状が落ち着いてきた段階からは、“再発しにくい体づくり”にシフトします。
- 施術効果の持続
- 姿勢のクセの改善
- 自宅でできる軽いケア
- 通院の目安
- 事故前よりも快適な体へ
交通事故の辛い思いを、もう繰り返さないために。あなたに寄り添ってサポートしていきます。
10. よくある質問(QA)
患者さんから特によくいただく質問をまとめました。不安の多い分野だからこそ、丁寧にお答えします。
● Q1. 病院に通いながら整骨院にも行っても大丈夫?
はい、問題ありません。むしろ併用した方が改善が早いことが多いです。
- 病院 → 医学的検査・診断
- 整骨院 → リハビリ・機能回復
と役割が違います。
自賠責保険を使えば、併用しても負担0円です。
● Q2. 他の整骨院から転院できますか?
可能です。保険会社への連絡もサポートしますのでご安心ください。
● Q3. 事故から時間が経っていますが施術できますか?
はい、可能です。
むちうちや事故後の症状は、時間が経ってから悪化することも多いため、“遅いからダメ”ということはありません。
● Q4. 痛みがなくても通ったほうがいい?
痛みが軽い場合でも、
- 筋緊張
- 姿勢の崩れ
- 自律神経の乱れが残っていることは珍しくありません。
後で症状が強くなる前にケアしておくことをおすすめします。
● Q5. 保険会社とのやり取りが不安です
よくあるお悩みです。
- 何を伝えればいい?
- どこに電話したらいい?
- 書類はどうすれば?
こうした不安も、当院がしっかりサポートします。一人で抱え込まなくて大丈夫です。
11. 最後に:あなたの痛みは「気のせい」ではありません
病院で「異常なし」と言われた。
それなのに痛みが続く――。
そんなとき、「自分だけがおかしいのかな…」「気のせいなのかな…」と感じてしまう方は本当に多いです。
でも、どうか勘違いしないでください。
あなたの痛みは、あなたの体からの“本当のサイン”です。
決
して大げさでも、弱いわけでもありません。
むしろ、レントゲンに映らない部分に原因があることが非常に多いのです。
筋肉、神経、自律神経、姿勢――これらが複雑に絡み合うことで、時間が経ってから症状が強くなるのが交通事故の特徴でもあります。
そして、“病院だけではケアしきれない部分を補う”のが整骨院の役割です。
もし今、
- 事故後の症状が続いて不安
- 病院に通っているけど良くなっていない
- どこに相談すればいいか迷っている
そんな状態なら、一度ご相談ください。
あなたの体と気持ちに寄り添いながら、一緒に回復の道を歩いていきます。
📞 ご予約・お問い合わせはこちら
◎ きたのだ整骨院:〒599-8123 大阪府堺市東区北野田1084-205
◎ お電話:072-236-0200
◎ LINE予約:友だち追加はこちら
※「交通事故の件で」とお伝えいただければ、スムーズにご案内できます。











