五十肩改善までの期間は?整骨院での施術ステップと回復の目安
『今、五十肩でお困りの方』に届けたい
五十肩は40代から60代の多くの方が経験すると言われる、肩の痛みと動きの制限を特徴とした症状です。
正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。
「どのくらいで良くなるのか」「整骨院での施術はどのように進むのか」「回復の目安は?」といった疑問や不安を抱える方も多いでしょう。
この記事では、五十肩の基本的な症状や進行段階を解説した上で、整骨院での具体的な施術ステップと回復の目安について、詳しく紹介します。
早期回復のために知っておきたいポイントや、自宅でできるセルフケア方法もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 五十肩とは?症状の特徴と進行段階
五十肩は、肩関節周辺の組織に炎症が起こり、痛みや動きの制限が現れる状態を指します。
名前の通り40代から60代に多く発症しますが、原因ははっきりとは解明されていません。
■ 主な症状
- 肩の鈍い痛みやズキズキする痛み
- 肩関節の可動域制限(腕が上がりにくい、後ろに回しにくいなど)
- 夜間の痛みで眠れないこともある
■ 進行段階
五十肩の症状は主に3つの段階に分けられます。
- 炎症期(急性期)
痛みが強く、肩を動かすことが難しくなります。約2週間〜3ヶ月続くことが多いです。 - 拘縮期(凍結期)
痛みはやや軽減しますが、肩関節が硬くなり、動かしにくさが続きます。3ヶ月〜9ヶ月程度続くことが多いです。 - 回復期(解凍期)
徐々に動きが改善し、痛みも減っていきます。6ヶ月〜1年、長い場合はそれ以上かかることもあります。
五十肩はこれらの段階を経て自然に改善していくことが多いですが、適切な施術やケアを行うことで回復を早めることが可能です。
2. 五十肩改善までの一般的な期間の目安
五十肩の施術期間は個人差がありますが、一般的には約6ヶ月から1年程度を目安とされています。
その理由は、五十肩が炎症期、拘縮期、回復期という段階を経てゆっくりと改善していくためです。
炎症期(急性期)
この期間は痛みが最も強く、肩を動かすのもつらい状態が続きます。
通常、2週間から3ヶ月程度続くことが多く、この間は無理に動かさず安静を心がけることが大切です。
拘縮期(凍結期)
痛みが少し和らいできても、肩関節の動きが硬くなり、日常生活で腕が上がりにくい、後ろに回しにくいなどの制限が残ります。
この時期は3ヶ月から9ヶ月程度続くことが多く、リハビリや適切な運動法が回復をサポートします。
回復期(解凍期)
徐々に肩の可動域が広がり、痛みも軽減していきます。
通常6ヶ月から1年かけて自然に改善しますが、個人によっては1年以上かかることもあります。
施術期間が長引く場合もある
五十肩は自然に改善するケースが多い一方で、施術期間が長引く人もいます。
その原因には、痛みの放置や不適切なケア、肩の使いすぎ、基礎疾患の影響などがあります。
症状が長引く場合は専門家に相談し、適切なケアを受けることが重要です。
このように、五十肩は段階的に症状が変化しながら回復していくため、焦らずに施術とセルフケアを続けることが大切です。
3. 整骨院で行う五十肩の施術ステップ
整骨院での五十肩施術は、患者様の症状や進行段階に合わせて段階的に進められます。
ここでは一般的な流れと、どのような施術が行われるかを紹介します。
1. カウンセリング・検査
まずは症状の詳しいヒアリングと身体の動きの検査を行い、五十肩の進行段階や痛みの原因を特定します。
痛みの強さや可動域の制限の程度を把握し、患者様に合った施術計画を立てます。
2. 痛みの緩和(炎症期への対応)
炎症期の強い痛みには、まず痛みを和らげる施術を優先します。
超音波や電気で炎症を抑え、筋肉の緊張を緩める手技での施術も取り入れます。
また、無理に動かさず安静を促すことも大切です。
3. 可動域の回復(拘縮期への対応)
痛みが落ち着き始めたら、肩関節の動きを取り戻すためのストレッチや関節可動域訓練を始めます。
手技療法や運動療法を組み合わせ、肩の柔軟性を高めることを目指します。
患者様の負担にならないよう、徐々に動かす範囲を広げていきます。
4. 筋力強化と日常生活動作の改善
可動域が改善してきた段階では、肩周りの筋力強化や姿勢改善にも取り組みます。
筋肉のバランスを整えることで、再発予防と動作の安定化を図り、日常生活での肩への負担軽減も指導します。
5. 定期的な評価と施術計画の見直し
症状や施術の進行に合わせて、定期的に状態を評価し、必要に応じて施術内容や頻度を調整します。
患者様のペースに合わせて無理なく進めることが大切です。
整骨院での段階的なアプローチにより、五十肩の痛み軽減と可動域回復が効率的に促されます。専門スタッフのサポートを受けながら、安心して施術を続けることができます。
4. 整骨院施術による回復効果の具体例
整骨院での五十肩施術では、多くの患者様が次のような効果を実感されています。
■ 痛みの軽減と炎症の抑制
超音波や電気、手技などにより、肩の炎症や筋肉の緊張が和らぎます。
これにより、強い痛みが徐々に軽減し、日常生活での支障が少なくなっていきます。
■ 肩関節の可動域改善
拘縮期に行うストレッチや関節運動療法で、硬くなった肩関節の柔軟性が回復します。
腕を上げる動作や後ろに回す動作がスムーズになり、肩の動きの制限が解消されます。
■ 筋力のバランス回復と姿勢改善
筋力強化や姿勢矯正の施術を通じて、肩周囲の筋肉のバランスが整います。
これにより、肩への負担が減り、再発予防につながります。
■ 日常生活動作の改善サポート
患者様一人ひとりの生活習慣に合わせて、負担のかかりにくい動作方法や姿勢のアドバイスを行います。
整骨院での指導を受けることで、日常生活での肩の使い方が改善され、回復を促進します。
■ 患者様の声
- 「痛みが和らぎ、夜もぐっすり眠れるようになった」
- 「腕が上げられなかったのが、整骨院の施術で動くようになった」
- 「日常生活の姿勢や動作の指導が役立ち、肩が楽になった」
整骨院の専門的な施術とサポートにより、五十肩の痛みや動きの制限が着実に改善され、患者様の生活の質も向上しています。
5. 自宅でできる整骨院と併用したセルフケア方法
五十肩の回復を早め、整骨院での施術効果を最大限に活かすためには、自宅でのセルフケアも重要です。
無理なく続けられる簡単な方法を紹介します。
■ 1. 軽いストレッチ運動
肩の可動域を広げるため、痛みのない範囲で軽いストレッチを行いましょう。
例えば、壁に手をついてゆっくり腕を上げ下げする動作や、タオルを使って両手を後ろで持つストレッチがおすすめです。
注意点として、痛みが強い時は無理に動かさず、痛みのない範囲で行うことが大切です。
■ 2. 温める習慣をつける
温めることは血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。
肩周りを温かいタオルやお風呂で温めることで、痛みの緩和と柔軟性の向上が期待できます。
■ 3. 正しい姿勢を意識する
普段の生活で猫背や肩が前に出る姿勢を避け、背筋を伸ばして肩甲骨を軽く引き寄せるように意識しましょう。
姿勢の改善は肩への負担軽減に繋がります。
■ 4. 肩に負担をかけない動作を心がける
重い荷物を片方だけで持つ、無理な姿勢で作業を続けることは避けましょう。
肩にかかる負担を分散させる工夫をすることが大切です。
■ 5. 適度な休息と睡眠をとる
身体の回復には十分な休息が必要です。
特に五十肩の痛みが強い時は、無理せず休むことも回復のポイントです。
自宅でのセルフケアは継続が大切です。整骨院の施術と合わせて、日々少しずつ実践していきましょう。
6. 五十肩の施術期間を延ばさないための注意点
五十肩の回復を早めるためには、日常生活での過ごし方にも注意が必要です。
以下のポイントを意識して、施術期間を長引かせないようにしましょう。
■ 1. 痛みを我慢しすぎないこと
痛みが強いのに無理に動かそうとすると、逆に炎症が悪化し、症状が長引くことがあります。
痛みが強いときは安静を優先し、無理のない範囲で動かすことが大切です。
■ 2. 自己流の無理なストレッチや運動を避ける
自己判断で強いストレッチや過剰な運動をすると、関節や筋肉を傷めるリスクがあります。
整骨院や医師の指導のもと、正しい方法でリハビリを行いましょう。
■ 3. 姿勢の悪さを放置しない
猫背や肩が前に出る悪い姿勢は、肩に余計な負担をかけてしまいます。
日常的に姿勢を意識し、正しい姿勢を心がけることで、回復を促進します。
■ 4. 肩に負担をかける動作の連続を避ける
重い荷物を持ち続けたり、同じ動作を繰り返すことは肩に負担がかかります。
仕事や家事の合間に休憩を取り、肩を休める時間を作りましょう。
特に五十肩の痛みが強い時は、無理せず休むことも回復のポイントです。
■ 5. 施術を途中でやめない
痛みが和らいだからといって、自己判断で施術を中断すると再発や悪化の原因になります。
整骨院や医療機関の指示に従い、計画的に施術を続けることが重要です。
これらの注意点を守ることで、五十肩の治療期間を必要以上に長引かせず、よりスムーズな回復が期待できます。施術とセルフケアをしっかり継続して、肩の健康を取り戻しましょう。
7. 五十肩の症状が改善しない場合に考えられる原因と対処法
五十肩は通常、適切な施術とケアで徐々に改善していきますが、症状が長期間改善しない場合は以下のような原因が考えられます。
■ 原因1:施術やセルフケアが不十分
施術の継続や正しいセルフケアが行われていないと、症状が改善しにくくなります。
整骨院での施術計画に沿った通院や、指導された運動を継続的に行うことが重要です。
■ 原因2:別の疾患が隠れている可能性
五十肩に似た症状を引き起こす疾患(肩関節の変形性関節症、腱板断裂、神経障害など)がある場合、適切な診断とケアが必要です。
症状が改善しない場合は整形外科の受診も検討しましょう。
■ 原因3:慢性的な炎症や癒着の進行
長期間の炎症や組織の癒着が進むと、可動域の制限が強くなり回復が遅れることがあります。
この場合、整骨院でのリハビリに加えて専門的な施術(理学療法や場合によっては手術)が必要になることもあります。
■ 原因4:生活習慣や姿勢の問題
肩に負担のかかる姿勢や動作を続けていると、施術効果が出にくくなります。
姿勢改善や日常生活の見直しを行い、肩への負担を軽減することが回復の鍵です。
■ 対処法のポイント
- 医療機関の受診を検討する
症状が長引く場合は専門医の診断を受け、適切な治療を受けましょう。 - 整骨院と医療機関の連携を活用する
必要に応じて、整骨院と医療機関での治療を組み合わせることも有効です。 - 生活習慣の改善を継続する
姿勢の矯正や肩に負担のかからない動作を意識し、再発予防に努めましょう。
症状が改善しない場合は早めの対応が重要です。
整骨院のスタッフや医療機関としっかり相談しながら、最適なケア方法を見つけていきましょう。
8. まとめ:整骨院での早期回復を目指すポイント
五十肩は痛みや動きの制限により日常生活に大きな支障をきたしますが、適切な施術とケアで改善が期待できる症状です。
整骨院では、段階に合わせた専門的な施術やリハビリ指導を受けることができ、早期回復を目指す上で非常に心強い味方となります。
早期回復のために大切なポイント
- 症状の進行段階に応じた適切な施術を受けること
炎症期は痛みの緩和、拘縮期は可動域の改善、回復期は筋力強化と姿勢改善を中心に施術を行います。 - 整骨院での施術と自宅でのセルフケアを両立させること
軽いストレッチや温熱療法、姿勢の意識などを日常に取り入れ、施術効果を高めましょう。 - 無理をせず、痛みを我慢しすぎないこと
痛みが強い時は安静にし、整骨院の指導を守りながら徐々に動かすことが大切です。 - 通院を継続し、専門家とこまめに状態を共有すること
施術計画に沿って定期的に通院し、改善状況を伝えながら最適な施術を受けましょう。 - 生活習慣や姿勢の改善にも取り組むこと
肩への負担を減らす工夫が、再発予防と回復促進につながります。
強い痛みと動作制限により、日常生活に大きな支障をきたしてしまう五十肩。
「いつか良くなるだろう」「放っておけばいい」そのままの状態で過ごすことで、必要以上の苦痛を味わうことになる可能性があります。
ただ、「もうこのまま良くならないかもしれない」「肩は動かないままかもしれない」そう諦める必要はありません。
五十肩は焦らず、しっかり施術とケアを続けることで改善が見込める症状です。
今五十肩でお困りの方も、過去の五十肩以来日常生活に支障を感じておられる方も、「整骨院でのケア」を視野に入れてみてはいかがでしょうか?


