【保存版】テニス肘のケアガイド|整骨院でできることと日常生活の注意点

「肘の外側がズキズキ痛む」
「重いものを持つときに違和感がある」
──そんな症状が続いているなら、
それはテニス肘(上腕骨外側上顆炎)かもしれません。
名前から「テニスをする人だけのケガ」と思われがちですが、実はデスクワーク、家事、育児、工具作業など日常の繰り返し動作でも発症する非常に身近な障害です。
この記事では、テニス肘に悩む方のために、
- どんな症状が出るのか?
- 整骨院ではどんな治療が受けられるのか?
- 普段の生活で気をつけるべきことは何か?
- 再発を防ぐにはどうすればいいか?
といった疑問に、整骨院の現場で活用されている知識や実例を交えてわかりやすく解説します。
「痛みを我慢しているけど、どこに相談したらいいかわからない…」
そんな方にこそ読んでほしい【保存版】ガイドです。
1. テニス肘とは?|症状と原因をわかりやすく解説
テニス肘の正式名称は
「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつ がいそく じょうかえん)」
といい、肘の外側にある腱の炎症によって痛みが生じます。
▷ よくある症状
- 肘の外側に痛みがある
- タオルを絞る、ドアノブを回すと痛い
- コップや荷物を持ち上げるときに肘がズキッとする
- 痛みが強くなると、腕全体がだるく感じることも
▷ テニス以外の原因も多い
名前は「テニス肘」ですが
、テニス経験がない人にも頻繁に起こるのがこの症状の特徴です。
日常生活の中で、次のような動作が繰り返されることで、肘に負担がかかります。
- 長時間のパソコン作業
- 重たい鍋や洗濯物の持ち運び
- 赤ちゃんの抱っこや授乳
- DIYや工具を使った作業
- 楽器の演奏、調理、荷物の積み下ろしなど
2. テニス肘の診断と治療の流れ|まず何をすべき?
「もしかしてテニス肘かも…」と思ったとき、
自己判断で放置するのは避けましょう。
痛みが軽いうちに適切なケアを受ければ、数週間〜数ヶ月で改善するケースがほとんどです。
▷ まずは専門家に相談を
- 肘を動かすときに明らかな痛みがある
- 日常生活に支障が出ている
- 数日たっても症状が改善しない
こうした場合は、整骨院や整形外科などの専門機関に相談しましょう。
▷ 整形外科と整骨院、どちらに行くべき?
- 骨の異常や腱の断裂が疑われる場合は整形外科へ
- 筋肉や関節のバランス、使い方が原因の場合は整骨院が適しています
- 不安があればまず病院で診断を受け、その後整骨院での施術を併用するケースも多くあります
3. 整骨院でできるテニス肘の治療とは?
整骨院では、医療行為(注射や投薬)はできませんが、筋肉・関節・姿勢に対する専門的なアプローチによって、痛みの改善と再発防止を図ります。
▷ 手技療法(マッサージ・筋膜リリース)
- 肘まわりの筋肉や腱に対する手技療法で緊張をやわらげ、炎症の回復を促進
- 特に前腕の伸筋群(手首を反らす筋肉)にアプローチすることで、痛みの原因を改善します
- 血行を良くし、治癒力を高める効果も期待できます
▷ 物理療法(超音波・電気療法など)
- 低周波治療器や超音波治療器を使い、深部の炎症や緊張を緩和
- 慢性化してしまった場合にも、継続的に使うことで痛みを軽減し回復を早める効果があります
3. 整骨院でできるテニス肘の治療とは?(続き)
▷ テーピング・サポーターの活用
テニス肘の治療では、テーピングや専用のサポーターを使って肘の負担を軽減する方法もあります。
- 手首から肘にかけて適切にテーピングを施すことで、動作中の腱への負担を抑える
- エルボーバンド(テニス肘用バンド)などのサポーターを日中だけ装着することで、痛みをやわらげながら生活が送れる
整骨院では、正しい巻き方や使用タイミングの指導も受けられるため、自己流で悪化させてしまうリスクを回避できます。
▷ 通院頻度と回復までの目安
テニス肘の程度や生活習慣にもよりますが、整骨院での通院頻度の目安は以下の通りです。
- 急性期(痛みが強い時期):週2〜3回
- 回復期(痛みが落ち着いてきた頃):週1回
- 予防・メンテナンス期:月1〜2回
多くの場合、3週間〜3ヶ月程度の継続的なケアで、痛みは軽減・改善に向かいます。
また、再発予防のために完全に痛みが取れてからもメンテナンス通院を行う方も増えています。
4. 整骨院と他の医療機関との違いとは?
「整骨院と整形外科、どちらに行けばよいか分からない」
という声は多く聞かれます。
ここではそれぞれの違いを整理してみましょう。
▷ 整骨院の特徴
- 筋肉や関節のバランスを整えることが得意
- 姿勢や身体の使い方を含めて原因を根本から探る
- 電気療法や手技療法、テーピングなどによる物理的アプローチが中心
- レントゲン・MRIなどの画像診断はできない
▷ 整形外科の特徴
- レントゲンやMRIなどの画像診断が可能
- 痛み止めや注射など、医療的な処置や投薬が受けられる
- 腱の断裂や重度の変形などが疑われる場合は適している
▷ 保険適用の違い
- 整骨院での施術は、外傷性(急性)の痛みや負傷の場合に保険適用されることがある
- 長期間の慢性的な痛みについては、自由診療になるケースが多い
- 保険適用の可否は、整骨院で相談・確認が可能です
▷ 併用も選択肢のひとつ
「診断は整形外科で」
「施術は整骨院で」
と役割分担して通院する患者さんも増えています。
双方のメリットを活かしながら、より早く・無理なく回復を目指すのが理想です。
5. 日常生活で気をつけたいポイント7選
テニス肘を改善するには、処置だけでなく、
日常生活の中で肘に負担をかけない工夫が欠かせません。
① 肘の使いすぎを避ける
- 同じ動作の繰り返しは避け、休憩をこまめに取る
② 重い荷物は両手で持つ
- 片手での持ち上げ動作は控えるようにしましょう
③ 手首を反らす動作に注意
- 手のひらを下に向けた持ち上げ動作(手首の背屈)は肘に負担大
④ パソコン・スマホの姿勢改善
- 肘と手首が同じ高さになるように調整し、手首の角度をフラットに
⑤ 睡眠時の腕の位置を工夫
- 肘を曲げたまま寝ると炎症が悪化することがあるため、肘をやや伸ばした状態が理想
⑥ 冷却や温熱の使い分け
- 炎症が強い時はアイシング(冷却)を、慢性痛には温めるのが効果的
⑦ 無理にスポーツや仕事を再開しない
- 「痛みがなくなった=治った」と思わず、筋肉のバランス回復後に再開するのがベスト
6. テニス肘は予防も大切!再発を防ぐ習慣とは?
テニス肘は一度改善しても再発しやすい症状です。
再発を防ぐためには、普段からのセルフケアや姿勢への意識が重要です。
▷ 前腕の筋トレ・ストレッチ
- 軽いダンベルやゴムチューブを使ったトレーニング
- 肘・前腕・手首のストレッチを毎日継続的に行う
▷ 姿勢の見直し
- 猫背や肩こりがある人は、姿勢改善が肘への負担軽減につながる
▷ メンテナンス通院を習慣に
- 月1回〜2回の整骨院での施術メンテナンスが、痛みの再発防止に有効です
7. まとめ|保存版として活用したい、テニス肘改善のポイント
テニス肘は、
「放っておけば良くなる」
ものではありません。
日常の小さなクセや使いすぎが原因で、
気づかないうちに悪化してしまうことも少なくないのです。
整骨院では、単に痛みを和らげるだけでなく、
- 肘への負担を軽減する体の使い方の指導
- 再発を防ぐための生活アドバイス
- 長期的な健康サポート
が受けられるのが大きな魅力です。
「今すぐ病院に行くほどでもないけど不安」
「薬に頼らず自然に改善させたい」
そんな方は、ぜひ一度整骨院に相談してみてください。
日常生活のちょっとした改善と、正しいケアの積み重ねが、回復への近道になります。