階段を下りると膝が痛い方へ|原因と負担を減らす歩き方・セルフケア

階段を下りると膝が痛い方へ|原因と負担を減らす歩き方・セルフケア

駅や自宅の階段を下りているとき、膝にズキッと痛みを感じる。

上るときや普通に歩いているときはそれほど気にならないのに、なぜか階段を下りるときだけ膝が痛い。

そんな状態が続いていませんか?

階段の下りは、平らな道を歩くときとは身体の使い方が異なります。

身体が下へ落ちないように支えながら一段ずつ下りるため、膝まわりの筋肉にはブレーキをかけるような働きが求められます。

そのため、普段は気にならなかった膝の違和感が、階段を下りる場面で現れることがあります。

ただし、「階段で膝が痛い=膝だけに原因がある」とは限りません。

太ももの筋肉の状態はもちろん、股関節や足首の動き、普段の身体の使い方などが影響している場合もあります。

大切なのは、痛みを我慢して今まで通り階段を使い続けるのではなく、まず膝に負担がかかりやすい動きを知ることです。

この記事では、階段を下りるときに膝が痛くなる理由や痛む場所から考えられること、膝への負担を減らす階段の下り方、自宅で取り入れやすいセルフケアについて分かりやすくお伝えします。

「階段を使うたびに膝が気になる」という方は、毎日の動き方を見直すきっかけとして参考にしてみてください。

なぜ「階段を下りるとき」に膝が痛くなるの?

「平らな道なら歩けるのに、階段を下りると膝が痛い」
「上るときより、下りるときの方がつらい」

このように感じるのには、階段を下りるとき特有の身体の使い方が関係していることがあります。

階段では、ただ足を一段下へ運んでいるわけではありません。

身体が勢いよく下へ落ちないように支えながら、次の段へ体重を移動させる動きが必要になります。

まずは、階段の下りで膝に何が起こっているのかを見ていきましょう。

階段の下りでは膝に負担がかかりやすい

階段を下りる場面を思い浮かべてみてください。

片足を一段下へ出すとき、反対側の足は膝を曲げながら身体を支えています。

そして、下の段へ足をついたあとも、体重を受け止めながら次の一歩へ移らなければなりません。

つまり階段の下りでは、膝を曲げた状態で身体を支える動作が繰り返されます。

そのため、平地を歩いているときには気にならない程度でも、階段になると膝の痛みや違和感を感じることがあります。

「階段だけ痛いから、それほど気にしなくても大丈夫」と考えず、まずはどの動作で痛みが出ているのかを確認してみましょう。

太ももの筋肉がブレーキのように働いている

階段を下りるときに重要な役割をしているのが、太ももの前側にある筋肉です。

一段下へ進むたびに身体は下方向へ移動しますが、そのままストンと落ちないように、太ももの筋肉が力を発揮しながら膝の曲がり方を調整しています。

イメージとしては、**身体が下がるスピードを調整する「ブレーキ」**のような役割です。

このため、太ももの筋肉が疲れていたり、うまく力を発揮しにくかったりすると、階段を下りる動作がつらく感じることがあります。

急いで階段を下りたり、大きな荷物を持っていたりすると、さらに身体を支えにくくなることもあります。

膝が気になるときほど、「膝だけをどうにかしよう」と考えがちですが、膝を支えている周囲の筋肉にも目を向けることが大切です。

膝だけでなく股関節や足首の動きも関係する

階段を下りる動作には、膝だけを使っているわけではありません。

股関節を曲げる、膝を曲げる、足首を動かすといった複数の動きが組み合わさることで、身体を少しずつ下の段へ移動させています。

例えば、足首が動かしにくかったり、股関節をうまく使えていなかったりすると、その分を膝の動きで補おうとすることがあります。

また、

  • 膝が内側へ入りやすい
  • 上半身が大きく左右に傾く
  • 一段ごとに勢いよく着地する

といった下り方のクセがある場合も、膝への負担につながることがあります。

だからこそ、階段を下りると膝が痛い場合は、「痛い場所=原因がある場所」と決めつけず、下半身全体の動きを見ることも大切です。

次の章では、実際に「膝のどこが痛むのか」に注目しながら、身体の状態をもう少し詳しく確認していきましょう。

膝の「どこが痛いか」も確認してみましょう

ひとことで「階段を下りると膝が痛い」といっても、痛みを感じる場所は人によって異なります。

膝のお皿のまわりが気になる方もいれば、内側や外側、膝の裏側に違和感を覚える方もいます。

階段で痛みを感じたときは、まず**「膝のどのあたりが痛むのか」**を確認してみましょう。

ただし、痛む場所だけで身体の状態や原因を判断できるわけではありません。

あくまで、自分の状態を把握するための一つの目安として考えてください。

膝のお皿のまわり・前側が痛む

階段を下りるときに、膝のお皿の周辺や前側に痛みを感じる方がいます。

階段の下りでは、膝を曲げた状態で体重を支えながら身体を下へ移動させます。

その際、膝のお皿とその周辺にも負担がかかります。

特に、

  • 階段を下りるとき
  • しゃがんだとき
  • 椅子から立ち上がるとき
  • 膝を深く曲げたとき

など、膝を曲げながら力を入れる場面で痛みを感じるかも確認してみましょう。

また、太ももの筋肉の状態や膝の動かし方などが影響している場合もあります。

膝の内側が痛む

「膝のお皿ではなく、内側がズキッとする」という方もいます。

膝の内側には、関節や靱帯、筋肉・腱などさまざまな組織があります。

そのため、内側が痛むという情報だけで「これが原因」と判断することはできません。

階段だけでなく、

「歩き始めにも痛むのか」
「長く歩いたあとに気になるのか」
「膝を曲げ伸ばししたときにも痛むのか」

など、どんな動作をしたときに痛みが出るのかも一緒に確認することが大切です。

また、階段を下りる際に膝が内側へ入り込むような動きになっていないかなど、身体の使い方にも目を向けてみましょう。

膝の外側や裏側が痛む

階段を下りるときに、膝の外側や裏側が気になることもあります。

膝の外側には太ももから続く組織があり、裏側にも筋肉や腱などがあります。

運動量が急に増えた、長時間歩いた、久しぶりにスポーツをしたなど、痛みが出始める前に普段と違う活動をしていなかったか振り返ってみましょう。

膝の裏側については、「痛い」というより、

「突っ張る」
「曲げにくい」
「何か挟まっているような感じがする」

など、別の表現で違和感を感じることもあります。

腫れがある、膝を動かしにくい、体重をかけるのが難しいなどの場合には、無理にセルフケアを続けず医療機関へ相談してください。

痛む場所だけで原因を決めつけないことが大切

インターネットで「膝の内側が痛い」「膝のお皿が痛い」と検索すると、さまざまな病名が出てくることがあります。

すると、「自分もこの病気なのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、痛む場所が同じだからといって、身体の状態まで同じとは限りません。

痛みについて考えるときには、

  • いつから痛むのか
  • 何をしているときに痛むのか
  • 腫れや熱感はないか
  • 膝をどこまで曲げ伸ばしできるか
  • 股関節や足首をどのように使っているか

なども大切な情報になります。

「膝のここが痛い」という場所だけを見るのではなく、痛みが出る動作や身体全体の使い方まで含めて確認することがポイントです。

自分で原因を決めつけて無理なストレッチや運動をするのではなく、まずは「どこが・どんなときに痛むのか」を把握するところから始めてみましょう。

階段を下りるときの膝への負担を減らす4つのポイント

階段を下りるたびに膝が痛むと、つい膝をかばいながら不自然な姿勢になったり、反対に「早く下りてしまおう」と急いだりすることがあります。

しかし、階段の下り方を少し工夫するだけでも、膝にかかる負担を抑えやすくなります。

大切なのは、痛みを我慢して普段通りに下りることではなく、安全に身体を支えながら動くことです。

今日から意識しやすい4つのポイントをご紹介します。

手すりを使って身体を支える

膝が痛いときは、無理に脚だけで身体を支えようとせず、手すりを活用しましょう。

手すりに手を添えることで身体を安定させやすくなり、一段下へ移動するときの不安も軽減できます。

特に痛みをかばって身体が左右に傾いてしまう方や、「階段を下りるのが怖い」と感じている方は、転倒を防ぐためにも手すりを使うことが大切です。

ただし、腕の力だけで身体を引っ張る必要はありません。

手すりは身体を安定させるための補助として使い、足元を確認しながら下りるようにしましょう。

急がず一段ずつゆっくり下りる

駅や職場などでは、後ろから人が来ると焦って階段を下りてしまうこともありますよね。

しかし、勢いよく下りると、一歩ごとに身体を受け止める動きも大きくなります。

膝に痛みがあるときは、できるだけ急がず、足元を確認しながら下りましょう。

一段ずつ交互に下りるのがつらい場合は、手すりを使いながら両足を一段ずつそろえて下りる方法もあります。

その際は、一般的には痛みのある側の足を先に下の段へ出し、反対側の足を同じ段へそろえる方法があります。

ただし、痛みの状態や身体の動かしやすさには個人差があるため、無理に決まった下り方を続ける必要はありません。

安全に下りられることを最優先にしましょう。

膝だけでなく股関節も使う意識を持つ

階段で膝が気になると、「膝をどう曲げればいいのだろう」と膝ばかりに意識が向きがちです。

しかし、階段を下りる動作には股関節も使います。

身体を支えている側の脚で、膝だけを深く曲げて下へ降りようとするのではなく、お尻を軽く後ろへ引くようにして股関節も一緒に曲げることを意識してみましょう。

このとき、膝が大きく内側へ入ったり、上半身が左右に大きく傾いたりしないよう注意します。

ただし、痛みがある状態で「正しいフォームにしなければ」と無理に姿勢を変える必要はありません。

痛みが強くなる動きは避け、できる範囲で身体全体を使うことを意識してみてください。

痛みが強い日は無理に階段を使わない

「毎日使っていれば、そのうち慣れるだろう」と、痛みを我慢して階段を使い続けるのはおすすめできません。

いつもより痛みが強い日は、エレベーターやエスカレーターなどを利用できるのであれば、無理に階段を選ばないことも一つの方法です。

特に、

  • 一歩ごとに強い痛みが出る
  • 膝に力を入れにくい
  • 膝が腫れている
  • 階段で膝がガクッとする

といった状態では、転倒にも注意が必要です。

「階段を使わない=膝を弱くする」ということではありません。

痛みが強いときは一時的に負担を減らし、身体の状態を確認することも大切です。

階段を下りるときに毎回膝が痛む場合は、下り方だけを工夫して終わりにするのではなく、「なぜ今の動きで膝に負担を感じているのか」にも目を向けてみましょう。

次は、自宅で無理なく取り入れやすい膝まわりのセルフケアをご紹介します。

自宅でできる膝まわりのセルフケア

階段を下りるときの膝の痛みが気になると、「膝を動かさない方がいいのかな?」と不安になる方もいるでしょう。

強い痛みや腫れがある場合は無理に動かす必要はありませんが、状態によっては、膝まわりの筋肉をやさしく伸ばしたり動かしたりすることもセルフケアの一つです。

ここでは、特別な道具を使わず、自宅で取り入れやすい方法をご紹介します。

痛みを我慢して行う運動ではありません。

「気持ちよく動かせる範囲」を目安にしてください。

太ももの前側をやさしく伸ばす

階段を下りるときには、太ももの前側の筋肉が身体を支えるために働きます。

立ち仕事やスポーツなどで太ももの張りを感じている方は、無理のないストレッチを取り入れてみましょう。

壁や椅子など、身体を支えられるものの近くで行います。

  1. 壁や椅子に手を添えて立つ
  2. 片方の膝を後ろへ曲げる
  3. 同じ側の手で足首を持つ
  4. かかとをお尻へ近づけるようにして、太ももの前側をゆっくり伸ばす
  5. 心地よく伸びる位置で20〜30秒程度保つ

腰を大きく反らしたり、足を強く引っ張ったりする必要はありません。

膝を曲げること自体で痛みが出る場合は、このストレッチは行わないようにしましょう。

椅子に座って膝をゆっくり伸ばす運動

次は、椅子に座ったままできる簡単な運動です。

  1. 椅子に深く腰かける
  2. 片方の膝をゆっくり伸ばす
  3. 無理のないところまで伸ばしたら、ゆっくり元へ戻す
  4. 左右それぞれ5〜10回程度を目安に行う

勢いよく蹴り上げるのではなく、太ももの前側を使ってゆっくり動かすことを意識してみてください。

慣れてきたからといって、最初から足首に重りをつけたり、回数を大幅に増やしたりする必要はありません。

痛みが出ない範囲から始めましょう。

足首を動かして下半身全体を動かす

階段を下りる動作には、膝だけでなく足首の動きも関係しています。

デスクワークなどで座っている時間が長い方は、仕事や家事の合間に足首も動かしてみましょう。

椅子に座った状態で、

  • つま先を上げる
  • かかとを上げる
  • 足首をゆっくり回す

といった簡単な動きで構いません。

膝だけに注目するのではなく、股関節・膝・足首を含めて下半身全体を動かす意識を持つことがポイントです。

長時間座ることが多い方は、時間を決めて一度立ち上がるなど、同じ姿勢を続けない工夫も取り入れてみましょう。

痛みが出る動きを無理に繰り返さない

セルフケアで最も大切なのは、「頑張りすぎないこと」です。

「膝を強くしなければ」と考えて、痛みが出ているのに何度もスクワットをしたり、階段の上り下りを運動代わりに繰り返したりする必要はありません。

セルフケア中に痛みが強くなる動きは、一度中止しましょう。

また、運動した直後は問題なくても、その日の夜や翌日に痛みが強くなる場合は、回数や負荷が今の身体に合っていない可能性があります。

少ない回数から始めて、その後の身体の状態も確認してみてください。

腫れや熱感がある、膝に体重をかけにくい、動かすと強く痛むなどの場合は、自宅での運動を続けるよりも医療機関で状態を確認することを優先しましょう。

セルフケアは、**「たくさんやること」ではなく、「今の身体に合った方法を無理なく続けること」**が大切です。

階段だけじゃない!日常生活で見直したい膝への負担

階段を下りるときに膝が痛いと、どうしても「階段の使い方」にばかり目が向きます。

しかし、膝を使っているのは階段だけではありません。

椅子から立ち上がる、長時間座る、買い物へ出かける、運動をするといった毎日の積み重ねが膝の状態に影響していることもあります。

階段で痛みを感じるようになったら、普段の生活にも膝への負担につながる動きがないか振り返ってみましょう。

立ち上がるときに膝だけで踏ん張っていないか

椅子やソファから立ち上がる動作でも、膝には力がかかります。

特に、低い椅子から勢いをつけて立ち上がったり、膝だけで身体を持ち上げるような動きになったりすると、膝への負担を感じやすくなることがあります。

立ち上がるときは、足を身体の近くへ引き、上半身を少し前へ傾けながら、お尻や太ももも使って身体を持ち上げることを意識してみましょう。

必要であれば、椅子の肘掛けやテーブルなど、安全に身体を支えられるものを利用しても構いません。

膝だけで頑張るのではなく、身体全体を使って動くことがポイントです。

長時間同じ姿勢を続けていないか

デスクワークや車の運転などで長時間座ったあと、立ち上がった瞬間に膝がこわばるように感じることはありませんか?

同じ姿勢が長く続くと、膝や股関節、足首を動かす機会も少なくなります。

仕事中であれば、休憩のタイミングで立ち上がったり、少し歩いたりするなど、できる範囲で身体を動かしてみましょう。

座ったまま足首を動かしたり、膝を軽く曲げ伸ばししたりする方法もあります。

大切なのは、「良い姿勢をずっと保つ」ことより、同じ姿勢を長時間続けないことです。

痛みのない範囲で、こまめに姿勢を変える習慣をつくってみましょう。

急に運動量が増えていないか

「健康のために歩こう」と急に長距離のウォーキングを始めたり、久しぶりにスポーツをしたりしたあとに膝が気になり始めることもあります。

運動そのものが悪いわけではありませんが、これまでの活動量から急激に負荷を増やさないことが大切です。

例えば、

  • 普段より長い距離を歩いた
  • 久しぶりにランニングをした
  • 旅行で何日もたくさん歩いた
  • ゴルフや登山を久しぶりに楽しんだ

といった出来事がなかったか振り返ってみましょう。

運動を始めるときは、いきなり回数や距離を増やさず、身体の状態を確認しながら少しずつ取り組みます。

また、「膝が痛いけれど運動不足だから」と痛みを我慢して続ける必要もありません。

階段を下りるときの膝の痛みは、階段だけの問題として考えず、普段どのように座り、立ち、歩き、身体を動かしているのかまで振り返ることが大切です。

毎日の何気ない動きを少し見直すことが、膝への負担を考えるきっかけになります。

階段を下りるときの膝の痛みで医療機関への受診を考えたいケース

階段を下りるときに膝が痛む場合でも、身体の使い方や一時的な負担などが影響していることがあります。

一方で、すべての膝の痛みをセルフケアだけで様子を見てよいわけではありません。

大切なのは、痛みの強さだけではなく、腫れや動かしにくさ、痛みが出たきっかけ、その後の変化にも目を向けることです。

次のような状態がある場合は、自己判断で運動やストレッチを続けず、医療機関への受診を検討しましょう。

腫れや熱感が強い

膝の痛みとともに、目で見て分かるほど腫れている、触れると熱を持っているように感じる場合は注意が必要です。

左右の膝を見比べて、

  • 片方だけ明らかに腫れている
  • 膝まわりが赤くなっている
  • 熱を持っているように感じる
  • 安静にしていても強く痛む

といった変化がないか確認してみましょう。

このような場合は、「動かした方がいいかも」と無理にストレッチや運動をするのは避け、医療機関で状態を確認してもらうことをおすすめします。

膝が動かしにくい・体重をかけられない

「階段では痛いけれど普通に歩ける」という状態と、「膝を動かせない」「足をつくことも難しい」という状態では対応が異なります。

例えば、

  • 膝を曲げ伸ばししにくい
  • 膝が引っかかるように感じて動かせない
  • 痛くて片脚に体重をかけられない
  • 歩くこと自体が難しい
  • 膝がガクッとして支えにくい

といった場合には、無理に階段を使わないようにしましょう。

特に体重をかけることが難しいほどの痛みがある場合は、セルフケアよりも医療機関で膝の状態を確認することを優先してください。

転倒やスポーツなどをきっかけに強く痛み始めた

「少しずつ気になってきた」のではなく、明確なきっかけがあって膝が強く痛み始めた場合も注意が必要です。

転倒して膝をぶつけた、スポーツ中にひねった、ジャンプの着地で強い痛みが出たなどの場合には、膝の組織を傷めている可能性があります。

特に、ケガをした直後から、

強い痛み・腫れ・動かしにくさ・体重のかけにくさ

などがある場合は、「数日動かしていれば大丈夫だろう」と判断せず、早めに医療機関へ相談しましょう。

ケガをした直後に、痛みを我慢して強く揉んだりストレッチしたりすることも避けてください。

痛みが続く・徐々に強くなっている

膝の痛みがそれほど強くなくても、長く続いている場合には一度状態を確認することが大切です。

「最初は階段を下りるときだけだったのに、最近は平地を歩いていても気になる」

「以前より痛む場面が増えてきた」

など、症状に変化がないか振り返ってみましょう。

また、階段の使い方や日常生活を見直しても痛みが続いている場合は、自己判断でセルフケアだけを続けるのではなく、医療機関へ相談することも選択肢です。

「何日経ったら受診する」と期間だけで判断するのではなく、痛みがどのように変化しているかを見ることも大切です。

階段を下りるときの膝の痛みには、さまざまな状態が考えられます。

「まだ歩けるから大丈夫」と我慢するのではなく、いつもと違う腫れや動かしにくさ、痛みの変化がある場合には、必要に応じて医療機関で確認してもらいましょう。

こんなときどうする?膝が気になる日の階段との付き合い方

膝が気になっていても、生活の中から階段をすべてなくすことは難しいものです。

自宅なら避けられても、駅や職場、外出先では「ここを下りるしかない」という場面もありますよね。

そんなときに大切なのは、痛みを我慢していつも通り動くことでも、必要以上に階段を怖がることでもありません。

その日の膝の状態に合わせて、負担を減らす方法を選ぶことです。

具体的な場面ごとに考えてみましょう。

駅や外出先で階段しかないときは?

外出先で階段を避けられない場合は、まず周囲を確認し、利用できる手すりがあれば活用しましょう。

後ろから人が来ていても無理にペースを合わせず、できるだけ急がずに下ります。人通りの多い階段であれば、端を通るなど、落ち着いて下りやすい場所を選ぶのも一つです。

一段ずつ交互に足を出すのがつらければ、手すりを使いながら両足を一段ごとにそろえて下りる方法もあります。

「普通に下りなければ」と無理をする必要はありません。

痛みをかばって転倒してしまわないことを最優先に、そのとき安全にできる方法を選びましょう。

荷物を持って階段を下りるときは?

買い物袋や仕事の荷物を持った状態では、何も持っていないときより身体を支えにくくなります。

特に両手が荷物でふさがっていると、手すりも使えません。

膝が気になるときは、

  • 荷物を片手にまとめて手すりを使えるようにする
  • リュックなどを利用して両手を空ける
  • 重い荷物を一度に運ばない
  • 利用できる場合はエレベーターを選ぶ

などの工夫をしてみましょう。

また、荷物を片側だけで持つと身体が傾きやすくなるため、重すぎる荷物を無理に持って階段を下りることは避けます。

「いつもの階段だから大丈夫」と考えず、荷物がある日は条件が違うことも意識しておきましょう。

朝は平気なのに帰宅時だけ膝が痛むときは?

朝、自宅の階段を下りたときには何ともなかったのに、仕事帰りの駅では膝が痛い。

そんな場合は、「駅の階段が悪い」と考えるだけではなく、その日一日の過ごし方も振り返ってみましょう。

仕事で長時間立っていた、いつもよりたくさん歩いた、外回りが多かったなど、日中の活動によって脚に疲れがたまっていることがあります。

反対に、一日中デスクワークでほとんど身体を動かさず、帰宅時に動き始めたところで膝が気になることもあります。

「いつ・どのくらい動いたあとに痛むのか」を知ることは、自分の身体の状態を把握するヒントになります。

数日間だけでも、「朝・昼・夜のどの時間帯に気になるか」「その日は何をしていたか」を振り返ってみるとよいでしょう。

階段を避け続けた方がいい?

膝が痛いと、「もう階段は使わない方がいいのかな?」と考える方もいるでしょう。

しかし、階段を避ける必要があるかどうかは、膝の状態によって異なります。

痛みが強い、腫れている、膝に力を入れにくいといった場合は、無理に階段を使わず負担を減らすことが大切です。

一方で、痛みが落ち着いているにもかかわらず、「また痛くなりそうだから」と必要以上に身体を動かさなくなると、日常の活動量そのものが減ってしまうこともあります。

そのため、「階段は使う・使わない」の二択ではなく、その日の状態に合わせて判断するという考え方を持ってみましょう。

「どの程度なら動いていいのか分からない」「階段だけはいつまで経っても痛い」という場合には、自己判断で我慢を続けず、身体の状態を確認してもらうことも大切です。

「階段がつらい」を我慢せず、毎日の動きから見直してみましょう

階段を下りるたびに膝が痛むと、「できるだけ階段を使わないようにしよう」と考えてしまうかもしれません。

もちろん、痛みが強いときに無理をする必要はありません。

ただ、毎日の生活を考えると、自宅や駅、職場など、どうしても階段を使わなければならない場面もあります。

だからこそ、階段を避けることだけを考えるのではなく、**「どうすれば今より膝に負担をかけずに動けるか」**という視点も持ってみましょう。

階段の下り方を工夫することから始めてみましょう

まず取り組みやすいのが、普段何気なく行っている階段の下り方を見直すことです。

急いで下りていないか、膝が内側へ入り込んでいないか、痛みがあるのに無理をしていないか。一度、自分の動きを意識してみてください。

手すりを使う、一段ずつゆっくり下りる、必要に応じてエレベーターを利用するなど、その日の状態に合わせた工夫もできます。

また、階段だけでなく、椅子からの立ち上がりや歩き方、普段の活動量などにも目を向けてみましょう。

毎日繰り返している動作だからこそ、小さな見直しから始めることが大切です。

膝だけではなく身体全体の動きを確認することも大切です

階段を下りるときに痛む場所は膝でも、実際の動作には太ももの筋肉や股関節、足首なども関わっています。

そのため、「膝が痛いから膝だけをケアする」と考えるのではなく、身体全体をどのように使っているのか確認することも大切です。

当院では、膝の状態だけでなく、階段や立ち上がりなどでどのように身体を動かしているのかも確認し、お身体の状態に合わせた施術やセルフケアをご提案しています。

「階段を下りるときだけ痛いから、相談するほどではないかな」

そう思って我慢している方も、日常生活で気になる状態が続いている場合はご相談ください。

一方、強い腫れや熱感がある、体重をかけることが難しい、転倒などをきっかけに強い痛みが出たといった場合には、整骨院でのケアよりも医療機関での確認を優先しましょう。

階段は、毎日の生活の中で何度も繰り返す動作です。

「階段だから仕方ない」と我慢するのではなく、まずは今の身体と普段の動き方を知ることから始めてみてください。

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