私たち施術者は、患者様から
「私の身体ゆがんでいませんか?」「ゆがんだままにしておくと、どうなるのですか?」
という質問を受けることがあります。今回はこの事について考えてみましょう。
日常生活で左右どちらかを極端に使う癖や同じ動作の繰り返し、長時間同じ姿勢を続けることなどにより、身体はゆがみ始めます。それでは、背骨がゆがんだままにしておくとどうなってしまうのでしょうか?
背骨がゆがむと、周りの筋肉が引っ張られて縮んでしまいます。筋肉が縮むと、筋肉内部の血行が悪くなって固まってしまいます。筋肉が縮んで固まることで、筋肉がまた背骨を引っ張ってゆがめてしまうのです。こうして、さらにゆがみが悪化していきます。
「そうなんです!こうしてゆがみの悪循環にハマってしまうのです!」
ほとんどの人は、少々背骨がゆがんだくらいでは何の不調も感じません。しかし、その人の筋力で支えられないくらいのゆがみが生じると、痛みや筋肉に負担がかかってしまい、どんどん痛みが広がってしまうのです。
ゆがみの原因は日常生活の中で、片寄った身体の使い方をする癖から少しづつゆがんでいくことが多いので、自分で気づいて治すということは難しいのです。
ゆがみの程度が強くなると、ギックリ腰、ヘルニア、寝違い、頭痛などの症状が現れることがありますので、早めに検査と治療を受けることが大切です。
〈ゆがみのチェックポイント〉
◻️最近、人から背中が曲がっているよと言われた。
◻️気がつくと荷物をいつも同じ手で持っている。
◻️足を組む癖がある。
◻️お仕事などで長時間同じ姿勢でいる。
◻️床の上に横座りすることが多い。(しかもいつも同じ方向に足を出している)
◻️かがんで物を取るのが大変だ。
◻️夜、痛みで起きてしまい、ゆっくり寝られない。
◻️朝起きて、動き始めに痛みが強い。
◻️今までどんな治療をしても改善しなかった。
◻️子供や孫をよく抱っこする。
以上の項目に心当たりのある方は検査と治療をお勧めします。